佐藤寛太氏、藤原樹氏による「サステナブル家具」開発がいよいよ始動!
2022年度 大川家具スペシャルアドバイザーに任命された、EXILE MAKIDAI氏、劇団EXILE 佐藤寛太氏、THE RAMPAGEの藤原樹氏の3名。今回の記事では、佐藤寛太氏、藤原樹氏が挑む「大川カグミライプロジェクト」のひとつ、「サステナブル家具づくり」に向けたリサーチの様子をご紹介します。
大川市内にある家具事業者を巡り、サステナブル家具のヒントをリサーチ

この日、就任式という大仕事を終えた佐藤氏と藤原氏。その後すぐに大川市内の家具事業者さんを巡り、「サステナブル家具づくり」のヒントを探し始めました。
まず2人が訪れたのは貞苅産業のショールーム。貞苅産業では、通常の家具製作に加えて、家具を作る際に出た端材を使った小物のデザインと製作を行なっています。さっそく端材を使った商品を見せてもらうことに。

貞苅産業で一番人気のアイテム「スマホスピーカー」が気になる2人。
「すごい!音の広がりが全然違う!」と驚く佐藤さんに、「電源なしでこの音量が出せるのは、木ならではの特性だと思います」と貞苅さん。

他にもメガネスタンドや猫をモチーフにした小物などを見せてもらったあとに、なぜ端材を使った製品作りを始めたのか、そのきっかけを尋ねました。

「もったいないという気持ちですね。大きな家具を作るとどうしても切れ端が出てしまうので、端まで無駄にせずにすべて商品にしてしまおうということで、こうした商品を作っています」と、端材を使った家具づくりへの想いを語ってくださいました。

ご夫婦で作られた素敵な小物から、サステナブル家具づくりのヒントを受け取った2人。貞苅産業を後にし、次の場所へと向かいます。
アウトドアグッズに猫家具!2人の大好きが詰まったナカヤマ木工

続いて訪れたのは、ナカヤマ木工。合板を使わずに木の板を使い、100年ずっと愛して使い続けてもらえる家具作りをモットーにしている会社です。

中山社長が案内してくれたのは、佐藤氏が大好きなキャンプグッズが並ぶ一角。

「このカッティングボードは、まな板としても使えて、そのままお皿としても使えます。持ち手があったり、洗ったときに吊るしておける穴が空いていたりと使いやすい工夫をしています。反り止めの目的で雇実ね接ぎ(やといぞねはぎ)という方法で木を噛ませているので、長く使っていても反ることはありません」と中山社長。
さらに、今大人気だという木製の器シリーズをご紹介。お椀とサイズの違う3つのボウルを重ねて収納でき、ふたはお皿としても使うことができる逸品です。
「木の器はとても便利ですね!鍋でそのまま食べることもできるんだけど、火を何回も使いたいから、別の器があると便利なんですよ。中にすべて入れてスタッキングできるのも、コンパクトでいいですね!」と大興奮の佐藤氏。

キャンプの醍醐味を中山社長に聞かれ、「自然の環境の中で、非日常を楽しんでいます。少ない持ち物でどれだけ充実した生活ができるかが魅力的なんじゃないかなと思います。でもやっぱり自然を感じられることが一番気持ちいいですよね」と魅力を熱く語っていました。
アウトドアグッズを一通り堪能したあと、「藤原さんは猫好きだとお聞きしていましたので、ぜひ見せたい物があります。こちらへどうぞ!」とアテンドいただき、ショールームの奥へ。すると、なんともかわいいらしいサイズのソファやベッドが現れ、藤原さんも思わず笑顔に。

「ナカヤマ木工の猫家具は、人間用家具のサイズを40%縮小して作っています。作る工程や手間は人間用と同じで、木のフレームは何十年と使えます」と話す中山社長。「もちろん見たことあります!猫好きで知らない人はいないんじゃないかな?ソファもベッドも素敵です!」と嬉しそうに話す藤原氏。
「猫用と人間用を一緒に買って部屋に置いたらかわいいだろうな。うちのマースも使ってくれると思う!今年の誕生日に寛太くんに買ってもらおうと思います!」と意気込むと、「今の話聞いてた?人間用と同じ手間暇かけて作っているんだから高いって!(笑)」と佐藤氏。2人のやりとりから仲の良さが垣間見えます。


ナカヤマ木工で、それぞれの趣味のアイテムを大満喫した2人。普段から興味があるものが木で作られているということに感銘を受けたことで、サステナブル家具への想いがさらに高まった様子でした。
伝統ある大川家具×最先端のテクノロジー!?丸庄のロボ家具!

最後に2人が向かったのは、丸庄の本社。丸庄はオーダー家具を得意とする大川家具の老舗メーカーです。ここにはなんと未来の家具「ロボ家具」があるのだとか。
「このソファに座ってみてください」と促され座ってみると、「えーーー!!なにこれ!嘘でしょ!!!めちゃくちゃ動くやん!」と思わず博多弁が出てしまう程、驚きの2人。一見普通のソファに見えますが、実は中に特殊な仕掛けがある最先端の家具「ロボ家具」なのです。

「このロボ家具はどういうきっかけで誕生したんですか?」と尋ねる佐藤氏に、「大川市は家具の町として九州では知名度があるんですが、九州を一歩出ると認知度が下がってしまうという課題があります。そこでこういった新しい取り組みを実現して、大川市を覚えてもらいたいと思い開発をしました。未来の家具なので、将来的にはお部屋の模様替えが楽になったり、子どもの遊び道具になったり、高齢や身体の不自由な方のために役に立てたいです」と大川市役所インテリア課の国武さん。

普通のソファに見えることにこだわったというこちらのロボ家具。「ソファの中に動かすための秘密が隠されているので、いろいろ制約があったんですが、私たちは家具メーカーなので、実際に人が座ってちゃんと使えるような構造を実現しています。実用的な部分と動く構造のバランスを大切に、細かいところまでこだわりました」とロボ家具への開発秘話を聞き、「さっき座らせてもらって思ったんですが、動くのに土台がしっかりとしていて安心感がありました」と感動を伝える佐藤氏。
「ロボ家具すごいね!未来の可能性を強く感じました。これが実現できたらもうなんでもできるからね。いずれ棚とかも動くようになるんだよ?」と感動しきりの藤原氏に佐藤氏は「確かに。家具を動かすんじゃなくて、家具が動いてくれるってことか!」とロボ家具の可能性を感じたご様子。

「今日は3社の事業者さんを訪問しましたけど、端材でいろんなことができそうだと思いました。今まで端材に注目したことがなかったから、こんなに商品がいっぱいあるんだとか、そういうアイディアで物を作るんだ!と驚きがたくさんありましたね。自分たちの好きなものだとよりアイディアが膨らみやすいよね」と語る佐藤氏。
藤原氏も「クリエイティブの仕方をいろいろ聞いてとても勉強になったし、家具の可能性を感じましたね。ロボ家具は本当に未来だった!僕たちも未来を見据えてこれから頑張っていきたいなと思います」とサステナブル家具開発に向けて意気込みを語りました。
次回からはいよいよチャイルド家具とサステナブル家具の商品開発が具体的に始まります。「大川カグミライプロジェクト」からますます目が離せません。今後の展開もぜひお楽しみに!